群馬県桐生市の小学6年生児童が先月23日に自殺し、家族がいじめが原因と訴えている問題で、学校がいじめがあったと認めることが7日、市教育委員会関係者らへの取材で分かった。
市教委は8日に臨時会を開き、学校から提出のあった報告内容を教育委員に説明する。自殺との因果関係については、遺書が見つかっておらず、踏み込まない見通し。
学校はこれまで、校長が記者会見や保護者会で、いじめについて「把握できていない」として認めていなかった。
学校から児童のアンケートや教諭、保護者らからの聞き取りに基づいた報告の提出が市教委にあった。
市教委関係者らによると、明子さんの学校生活を巡り、9~10月、給食の時間に同級生がグループで机を寄せ合っている中で、一人で食べるなど無視される状態が継続していたことや、「臭い」「近寄るな」などの言葉の暴力を受けていたことが確認できたとし、こうした点を踏まえ、学校は「いじめはあった」と認定したとみられる。
学校は8日午後、こうした内容や再発防止策などを両親に伝え、保護者会で説明する。