日韓両国の財政当局が経済連携について協議する「日韓財務対話」が24日、ソウル近郊で行われ、日中韓自由貿易協定(FTA)や東アジア16か国の包括的経済連携(RCEP=アールセップ)の実現などに向けて協調することを確認した。
日本から城島財務相、韓国からは朴宰完(パクジェワン)企画財政相がそれぞれ出席した。
協議後の財務省の発表によると、両大臣は、欧州の財政・金融危機など「世界経済が不確実性に直面しており、下方リスクは依然として高い」との認識で一致。アジアの国でも成長の減速など多くの課題があることを踏まえ、「世界経済の進展を注意深く監視する」ことを約束した。
金融危機時に両国が通貨を融通し合う通貨交換(スワップ)協定で、融通枠を増額する措置を10月末で打ち切ったことについては、「必要が生じた場合には引き続き適切に協力する」とするにとどめ、再増額に向けた議論はなかった。
読売新聞 11月24日(土)21時40分配信