米CNNテレビによると、米政府関係者は11日、北朝鮮当局に米国人男性が1カ月以上拘束されていると明らかにした。男性は北朝鮮に複数回の渡航歴のあるケネス・ペさんで、虐待は受けていないという。
北朝鮮は、人工衛星打ち上げと主張して、29日までに事実上の長距離弾道ミサイルを発射すると予告している。発射を強行すれば、国際社会の制裁圧力強化は必至のため、北朝鮮がペさんの身柄を交渉カードとして利用する可能性もある。
米国務省のヌーランド報道官は11日の記者会見で、「平壌のスウェーデン大使館を通じて北朝鮮国内の米国人の安全に対処している。それ以上はコメントできない」と述べた。
韓国紙・国民日報(電子版)によると、ペさんは40歳代で、北朝鮮観光の旅行会社を経営。11月3日、5人の客と4泊5日の日程で北朝鮮北東部の羅津に入った。客が持っていたパソコンのハードディスク内の情報を北朝鮮当局が問題視し、ペさんだけが平壌で取り調べ中という。