19日投開票の韓国大統領選で、与党セヌリ党の朴槿恵氏と最大野党民主統合党の文在寅氏の両陣営は12日午前、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射を受け、北朝鮮を非難したと時事通信が伝えた。
朴氏側は「朝鮮半島の安定と平和を害する明白な挑発行為だ」とした上で、「政府が北朝鮮を強力に制裁する方法を講じることを望む」と厳しい対応を求めた。聯合ニュースによると、朴氏は蔚山市での遊説で、「北朝鮮が大統領選に介入しようとミサイルを発射し、いくらあくせくしても、国民は揺るがない」と語った。
文氏側は「強力に糾弾する。北朝鮮が国際社会の世論を無視し、孤立の道に進むことは、南北関係にもプラスにならない」と強調したが、制裁には言及しなかった。一方で、11日に韓国政府の情報として、ミサイルを発射台から下ろして修理に入ったと伝えられたことに関し「このように情報に弱い政府がどうして安保を語ることができるのか」と李明博政権を批判した。