韓国と米国は北朝鮮が核兵器で韓国を脅かす危機的な状況に政治・軍事的に対応するための拡張抑制手段運用演習を8、9の両日、米国で初めて実施する。
演習には韓国国防部の林官彬(イム・グァンビン)国防政策室長、米国防総省のマイケル・シファー東アジア副次官補ら両国の国防・外交関係者が参加する。
国防部関係者によると、演習では北朝鮮の核兵器による危機的な状況での対応策や韓米間の意思決定のプロセスなどについて理解を深める。両国は北朝鮮の核により発生する可能性のある2~3つのシナリオを想定し、政治・軍事的な対応策を講じる予定だ。
今後、同演習を2~3回実施し、北朝鮮の核兵器に対応した具体的な方法を取り入れた戦略をまとめる。北朝鮮の核に対応する手段としては、米国の「核の傘」、従来型兵器、弾道ミサイル防衛(MD)などが検討されている。
同関係者は「韓米は今回の演習を通じ、情報共有の強化とともに、北朝鮮核危機への対応策に関する共通の理解を高めるだろう」と述べた。その上で、北朝鮮の核や大量破壊兵器の脅威に対する韓米同盟の強化に期待を示した。
北朝鮮は韓米が北朝鮮を抑制する戦略を共同開発するなど、軍事同盟を強化していることについて3日、「戦争に火をつけようとする危険な挑発行為」だと非難した。