ボスニア・ヘルツェゴビナ政府関係者は12日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の孫、キム・ハンソルさんが外国人学生の通う私立高校に入学するため同国に到着したと明らかにした。
同国の国境警察報道官は、キム・ハンソルさんが長期滞在用の航空券でオーストリアのウィーンを出発し、サラエボ空港に到着したと話した。ボスニア入国に必要なパスポートとビザを持っていたという。
キム・ハンソルさんは、同国南部のモスタルにあるユナイテッド・ワールド・カレッジ・モスタル分校(UWCiM)の入学許可をすでに得ている。
UWCiMの広報担当者は、キム・ハンソルさんが同校に入学する初めての北朝鮮出身者で、他の学生と同じ待遇を受け、寄宿舎で生活すると明かした。
モスタルは首都サラエボから南に60キロメートルほどに位置する。同校には現在、イスラエル、イラン、パレスチナ出身の学生ら、34カ国・地域の124人が在籍している。サラエボ聯合ニュース