関関同立の私立4大学は21日、今春入学した新入生対し薬物に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。回答した生徒の3分の2が「大麻が手に入る」と答え、昨年の3分の1から倍増しており、薬物の脅威が、より身近に迫っている実態が明らかになった。
近年、全国各地の大学で学生の大麻所持が相次いだことを受け、実態把握のために昨年始めたアンケートで、今年は生徒全体の約77%の約2万人から回答があった。
大麻の入手に関する質問においては「少々苦労するが手に入る」40・1%、「簡単に手に入る」24・6%という結果だった。また、「大麻の使用を直接見たことがあるか(実生活において)」という問いでは、約5%が「ある」と答えた。
結果について、関西大広報課は「アンケートは新入生が対象なので、実質的には高校生にまで薬物使用の危険性が迫っていることを示している。高校とも協力した指導が必要だ」と話した。