サンリオに対し、ウサギの女の子のキャラクター「ミッフィー」の生みの親であるオランダの作家ディック・ブルーナ氏(83)が、著作権を侵害したとして訴訟を起こしたと21日日本の共同通信がオランダの現地報道を引用し報じた。
同通信によると、サンリオのウサギのキャラクター「キャシー」がミッフィーを模倣した物だとしてブルーナ氏の著作権を管理するオランダ企業メルシス社がサンリオに関連製品の生産停止を求める訴訟を起こしたとしている。
19日にアムステルダムの裁判所で第1回口頭弁論が開かれ、ブルーナ氏側は、サンリオがキャシー製品を生産することで著作権を侵害していると主張。サンリオが生産停止に応じない場合は、1日5万ユーロ(約560万円)の罰金を科すよう裁判所に求めた。判決は11月2日の予定だ。
ブルーナ氏は1950年代にウサギの女の子のキャラクター「ミッフィー」を主人公とした絵本を出版、日本でも翻訳され、本やアニメが人気となっている。
サンリオ広報は「ミッフィーとキャシーは類似していないと考えている。裁判を通じて当社の考えを主張していきたい」とコメントしていると言う。