サンリオに対し、ウサギの女の子のキャラクター「ミッフィー」の生みの親であるオランダの作家ディック・ブルーナ氏(83)が、著作権を侵害したとして訴訟を起こしたと21日日本の共同通信がオランダの現地報道を引用し報じた。 同通信によると、サンリオのウサギのキャラクター「キャシー」がミッフィーを模倣した物だとしてブルーナ氏の著作権を管理するオランダ企業メルシス社がサンリオに関連製品の生産停止を求める訴訟を起こしたとしている。 19日にアムステルダムの裁判所で第1回口頭弁論が開かれ、ブルーナ氏側は、サンリオがキャシー製品を生産することで著作権を侵害していると主張。サンリオが生産停止に応じない場合は、1日5万ユーロ(約560万円)の罰金を科すよう裁判所に求めた。判決は11月2日の予定だ。 ブルーナ氏は1950年代にウサギの女の子のキャラクター「ミッフィー」を主人公とした絵本を出版、日本でも翻訳され、本やアニメが人気となっている。 サンリオ広報は「ミッフィーとキャシーは類似していないと考えている。裁判を通じて当社の考えを主張していきたい」とコメントしていると言う。
日本の前原誠司外務大臣は21日午前の衆議院の安全保障委員会で、中国が東シナ海のガス田「白樺」(中国名・春暁)で、掘削を始めた可能性があると指摘し、今月末にベトナムのハノイで予定される日中首脳会談などで取り上げる考えを示した。 この中で前原外相は、日本と中国が共同開発することで合意している東シナ海のガス田について「今までになかった機材が運び込まれており、掘削を行っている可能性はあると思っているが、断定はできない。中国側からは『断じてやってない』という回答がきている」と述べた。 そのうえで前原外相は「海面の濁りも確認されているので、日中の首脳会談や外相会談が行われる際はしっかりと議題にし、合意を守るよう申し入れたい」と述べ、今月末にベトナムのハノイで調整している日中の首脳会談や外相会談が行われれば、中国側に合意を守るよう申し入れる考えを示した。 また北澤防衛大臣は、東シナ海などで中国側と不測の事態を招かないため、日中の防衛当局が即座に連絡を取り合うシステムについて「事務レベルの協議を行っており、次回は、ことしじゅうに北京で行う予定だ」と述べ、整備を急ぎたいという考えを示した。 湯口力 kriki@kjtimes.com
日本の農林水産省は18日、弱毒性の鳥インフルエンザが発生した韓国からの鳥肉などの輸入を停止したと発表。同時に都道府県などにウイルスの侵入防止に万全を期すよう注意喚起した。 韓国では鳥インフルが散発的に発生しており、同省は直近では5月に輸入を停止し、9月に再開していた。
中国英字紙チャイナ・デーリーは19日、中国商務省筋の話として、同国が来年のレアアース(希土類)の輸出枠を最大で30%削減すると報じた。 同紙によると、現在のペースで生産を続ければ、15~20年で(一部の)レアアースは枯渇する可能性があると高官の話しを引用し伝えた。また、資源保護の観点から輸出枠の削減を進める考えを示している。削減は来年前半まで続けるとしている。 来年上半期も引き続き輸出枠が削減されるとの見方を示した。同省の統計では、今年下半期の輸出枠は7976トンで、すでに72%削減されているという。