【ニューヨーク時事】北朝鮮が人工衛星打ち上げと称して長距離弾道ミサイルを発射したのを受け、国連安保理は12日午前(日本時間13日未明)、緊急会合を開いた。発射は弾道ミサイル技術を使ったいかなる発射も禁じた過去の安保理決議などに違反しており、常任理事国の米国は日本や韓国などと連携し、北朝鮮への制裁強化を含む新たな決議や議長声明の採択を目指す構えだ。
フランスのアロー国連大使は会合前に記者団に、「安保理決議への明白な違反であり、できるだけ強力な対応が望ましい」とした上で、「わが国は決議の採択が必要だと考える」と述べた。
安保理は北朝鮮による今年4月のミサイル発射後、議長声明を採択し、核や弾道ミサイル計画に関与する複数の企業を資産凍結の対象に追加指定するなど制裁を強化。また、さらなる発射には「相応の措置を取る」と警告した。
安保理メンバーでない日韓は今回、発射前から米国と対応を協議。議長声明の警告を公然と無視した北朝鮮に対し、より実効性の高い追加制裁を科すべきだと判断し、北朝鮮の友好国で常任理事国の中国などに働き掛けているもようだ。
時事通信 12月13日(木)0時59分配信