全日空が10月末、中部国際空港-香港の定期路線を新規開設することが23日分かった。上海線は中止する。中部-香港線には日本航空とキャセイパシフィック(香港)が共同運航しており、中部空港のハブ(拠点)化とアジア・オセアニア地域への強化を図る全日空が参戦する格好だ。
香港へは国内地方空港からの直行便が少なく、東北などからの乗り継ぎ客が見込めると判断した。日航、中国南方航空などがしのぎを削る上海線に比べ競争相手が少なく、全日空幹部は「香港には手堅いビジネス需要がある。70%以上の搭乗率が期待できる」としている。
全日空は中部空港を国内線と国際線を中継するハブ空港として強化したい考え。同社は中部-韓国・仁川線も運航している。
全日空グループの6月の国際線実績は、アジア・オセアニア方面の旅客数が前年比34.4%増の計33万3734人を記録。北米、欧州方面を上回っている。