北朝鮮が公開した南北秘密接触内容と関連し、韓国政府は1日、「真意をわい曲した一方的な主張」と不快感を示した。
統一部当局者は、南北首脳会談の開催を頼みながら金銭提供を提案したとする北朝鮮の主張と関連し、「荒唐無稽(むけい)な話だ。当然、そんなことはない。そんな話をすること自体、話にならない」と強調した。
北朝鮮はこの日、5月9日に北京で南北秘密接触があったとし、「韓国側は首脳会談の早期開催のため、臆面もなく金まで出してメンツをつぶされた」との主張した。
また、「北朝鮮側からは謝罪ではなく、韓国からは謝罪のように受け取れる折衷案」を打ち出すことを提案し、北朝鮮側に「譲歩を哀願した」とした主張も事実と異なると一蹴した。
統一部関係者は「今回の接触では哨戒艦沈没と延坪島砲撃事件に対し、謝罪と再発防止を明確に求めた。韓国側が首脳会談のため、立場を修正したかのように事実をわい曲して発表した」と指摘した。
首脳会談の提案と関連しても、「6月下旬、8月、来年3月」のように具体的な内容を正式に提案したことはないとした。一連の武力挑発に対する謝罪と再発防止を約束すれば、南北関係が改善し、首脳会談もあり得るとの形で話を進めてきたという。