北朝鮮の朝鮮中央テレビは20日、平壌の錦繍山記念宮殿に安置されている金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺体を公開した。午後2時からの放送で、ガラス棺に入った金総書記の遺体を放映した。 朝鮮中央テレビ=聯合ニュース
2011年12月19日、台湾・今日新聞網によると、台湾の民放テレビ局・中華電視の女性アナウンサーが、北朝鮮の国営朝鮮中央テレビで最重要報道を担当する名物女性アナウンサー、リ・チュンヒ氏の物まねでニュースを読み、インターネット上で「やり過ぎだ」と批判を浴びた。 問題となった女性アナウンサーは、夜のニュース番組に登場。ピンク色の民族服・チマチョゴリに身を包み、髪を結い上げた様子は北朝鮮のリ氏そっくり。韓国語であいさつし、ニュースを読み始めたところ、いきなり台湾なまりに。これを見た視聴者からネット上に「やり過ぎだ」「視聴者をばかにしている」「救いようがない」などの非難が殺到した。 同局ではこれまで、アナウンサーが農民、声楽家、歴史上の人物、選挙候補者、屋台店主など、さまざまな人の格好にふんしてニュースを報道。しかし今回は金正日(キム・ジョンイル)総書記死去直後。視聴者もさすがに笑えなかったようだ。
李明博(イ・ミョンバク)大統領が20日午後2時から青瓦台(大統領府)で外交安保関係閣僚会議を開くことが分かった。 会議には金滉植(キム・ファンシク)首相、外交通商部の金星煥(キム・ソンファン)長官、統一部の柳佑益(リュ・ウイク)長官、国防部の金寛鎮(キム・グァンジン)長官、行政安全部の孟亨奎(メン・ヒョンギュ)長官、国家情報院の元世勲(ウォン・セフン)院長、河今烈(ハ・グムヨル)大統領室長、青瓦台の千英宇(チョン・ヨンウ)外交安保首席秘書官らが出席する。 金正日(キム・ジョンイル)総書記死去後の北朝鮮情勢や韓国内の世論、北朝鮮軍の動向などについて報告を受ける。また、金総書記の死に対し弔意を表すかどうかについての問題も議論する予定だ。 一方、韓国政府は、「非常勤務第4号」を発令。必要人力を待機させているほか、重要施設に対する警戒・警備を強化するなどの策を取っている。
韓国Samsungは12月18日、ドイツ・マンハイムの連邦地方裁判所でAppleを提訴した。Samsungは提訴において、エモティコンのインプットを含む4件の特許を侵害されたと主張している。 Samsungの代表者がReutersやWall Street Journalに明かしたところによると、12月18日にマンハイム地裁に提出した訴状で、SamsungはAppleが通信標準技術関連の特許2件、ユーティリティ関連特許2件、合計4件の特許を侵害していると主張したという。この中には、モバイル端末向けのエモティコン入力メソッド、音声変換などが含まれている。該当する製品は「iPhone 4」「iPhone 4S」「iPad 2」。 ドイツでは先日、デザイン特許を主張していたAppleの要求が認められ、SamsungのAndroidベースのタブレット「Galaxy Tab 10.1」の販売差止め令が下った。Samsungはこれを回避するため、修正したタブレット(「Galaxy Tab 10.1N」)を提供している。 一方、オーストラリアではSamsungの販売差止めは無効となり、米国でもSamsung製品の販売差止めを求めたAppleの要求は棄却されている。 マンハイム地裁は今月初め、Apple対Motorola Mobilityの訴訟においてMotorolaの主張を認める判決を下している。
国防部の金寛鎮(キム・グァンジン)長官は20日、キリスト教団体の要請に基づき最前線にある塔にクリスマスツリー型のイルミネーションを点灯する計画について、「現況を考慮すると、ふさわしくない」と見直す考えを表明した。金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去したばかりの北朝鮮を刺激する必要はないと、政府が判断したようだ。 イルミネーション点灯は、西部戦線最北端の愛妓峰地域(京畿道金浦市)にある塔「愛妓峰燈塔」のほか、中部前線と東部前線の軍事境界線(MDL)に隣接する2カ所でも予定されていた。 これに対し、北朝鮮は「点灯されれば、予測できない事態が起こるだろう」と警告していた。
北朝鮮の朝鮮中央通信などは19日、金正日(キム・ジョンイル)総書記が17日午前8時30分、急病で死亡したと報じた。69歳だった。 金日成(キム・イルソン)主席の死後、1998年に国防委員長に再就任し、「金正日時代」が始まってから13年、1974年に後継者として決まってから37年で金正日政権の幕が下りた。 北朝鮮メディアはこの日、「全朝鮮労働党党員と人民軍兵、人民にとっての高喊」という発表文で、金総書記が17日に現地指導に向かう途中、専用列車の中で亡くなったと伝えた。死因について、重症急性心筋梗塞と心臓ショックのためだと発表。列車で外遊した際の肉体的過労も一因だとした。18日に解剖して詳しい死因を調べた。 北朝鮮は金総書記の三男で後継者の金正恩(キム・ジョンウン)氏を含む232人で葬儀委員会を構成した。北朝鮮メディアは正恩氏の名前を最初に言及し、葬儀委員長を務めることを示唆した。 葬儀委員会は金総書記の遺体を錦繍山記念宮殿に安置し、28日に平壌で告別式を行う予定だ。また、29日までを哀悼期間に定めた。追悼大会は29日に開く計画だが、葬儀委員会は「外国の弔意代表団は受け入れない」と伝えた。 17日に死去した北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の主な足跡は以下の通り。 ▼1941年2月:白頭山密営で誕生。父は故金日成(キム・イルソン)主席、母は金正淑(キム・ジョンスク)氏
野田佳彦首相は19日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去報道を受け、情報収集態勢の強化や不測の事態に備えて万全の態勢を取ることなどを指示した。政府は同日正午過ぎ、首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置。同日午後1時から、首相官邸で緊急に安全保障会議(議長・野田首相)を招集し、情報の収集と今後の対応策の検討に入る。金総書記から三男金正恩氏への権力移行に伴う不安定化を警戒しており、外務省幹部は「関係国と協議しなければならない」と述べ、米国や韓国などと協議する考えを示した。 首相は19日昼、就任後初めて東京・新橋で街頭演説を行う予定で首相官邸から会場に向かったが、金総書記死亡の連絡を受け、街頭演説を中止し首相官邸に戻った。首相は官邸に戻った際に「今、そういう報道があったようなので、事実確認をするように指示している」と記者団に語った。首相は官邸に戻り、(1)北朝鮮の今後の動向について情報収集態勢を強化する(2)米国、韓国、中国など関係国と緊密に情報共有する(3)不測の事態に備え、万全の態勢をとる--の3点を指示した。 外務省内では、同日午前から北朝鮮で「重大放送」があるとの情報をつかみ、米国などとその内容について連絡を取り合っていた。しかし、金総書記の死去までは想定していなかったといい、担当する外務省幹部は報道直後「報道の範囲内しか情報はない。まずは情報収集と体制整備
18日に日本の京都迎賓館で行われた韓日首脳会談では、李明博(イ・ミョンバク)大統領と野田佳彦首相が旧日本軍の従軍慰安婦問題など敏感な問題をめぐり真っ向から対立した。当面は両国関係の冷え込みが避けられない見通しだ。 李大統領は野田首相と約1時間にわたり会談。慰安婦問題解決に向けた日本の政治的決断を強く求めたが、野田首相は「決着済み」との立場を繰り返すだけだった。 過去の韓日首脳会談では、韓国側が慰安婦問題を含めた過去の歴史問題に対する全般的な解決を求めたことはあったが、慰安婦問題に焦点を絞り、公式に問題解決を促したのは初めてのことだ。 一方、野田首相京都、ソウル聯合ニュース】は、韓国の市民団体がソウルの日本大使館前に設置した慰安婦を象徴する少女の像の撤去を求めた。これに対し李大統領は「日本政府が少しでも関心を示していれば起きなかったことだ。(日本の)誠意ある措置がなければ、被害女性が亡くなるたびに第2、第3の像が建てられるだろう」と述べた上で、慰安婦問題を優先的に解決することを重ねて要求した。 日本のメディアは、野田首相が首脳会談終了後の記者会見で、玄葉外相が韓国国会議員の独島訪問などについて抗議したと述べたと伝えた。これについて青瓦台(大統領府)高官は「17日の韓日首脳の晩餐(ばんさん)会が始まる前に随行員の待機場所で玄葉外相が非公式に独島の構造物設置や国会議員の訪問などに
2011年12月14日、ロイター・ソウル支局の報道によると、北朝鮮の最高指導者・金正日の後継者として指名されている金正恩氏の髪形が現在、平壌の若者の間で流行している。新華ネットが伝えた。 多くの若者が同じ髪形にすべく、理髪店に列を成している。オールバックの髪に、もみあげを大きくそり上げた髪型は、彼の祖父である金日成氏にそっくりだという。若い金正恩氏は祖父に似せるために濃紺のマオカラーを着用し、服装にまで気を使っているとのこと。 韓国・朝鮮日報によると、正恩氏の髪形は北朝鮮では「若さ」あるいは「雄大な志」スタイルと呼ばれているという。 一方、韓国・聯合ニュースは北朝鮮の若者が短髪を好む理由を、「衛生的であるからであり、見た目がすっきりしていて勇ましいからではない」としている。
12月15日、韓国・京畿道河南市のウ・ミョン美術館において、GTアソシエイションとレースのプロモーターを務めるウ・ミョンホールディングスとの間で、スーパーGTの韓国での2013年開催へ向けての仮調印式が行われた。 これは、2013年に韓国のコリア・インターナショナルサーキットでのスーパーGTレース開催を実現しようという動きの中でのもので、河南市長やコリア・インターナショナルサーキット事務総長をはじめとするVIPをはじめ、170名のゲストが集まり、盛大に開催された。 司会はタレントで、モータースポーツ活動も行っているというイ・セチャンとミン・ヨンウォンが務め、太鼓によるデモンストレーションやベリーダンスなど、盛りだくさんの趣向を盛り込み、式は華やかなムードの中で実施された。 GTアソシエイションの坂東代表は「我々は近い将来、アジアでのスーパーGT規定でのシリーズ戦を計画しており、この調印はスーパーGTの新たなアジア戦略の第一歩と位置づけている」と語り、イ・ミョンオク組織委員長は「スーパーGT開催が韓国モータースポーツ界に変化が起こるきっかけになると思いますし、多大な経済効果ももたらすことになるでしょう」と今後の展望を語った。 調印は坂東代表とイ・ミョンオク組織委員長が契約書にサインをする形で行われ、ふたりのサインが入り、仮調印が成立することとなった。 この仮調印をきっかけに
サッカーのロシア・プレミアリーグ、CSKAモスクワに所属する日本代表のMF本田圭佑は16日、子どもを対象にしたサッカー教室で訪れた当地で記者会見し、右膝のけがについて「順調にリハビリは進んでいる。うまくいけば、2月末の欧州チャンピオンズリーグには間に合うかな」と復帰の見通しを明らかにした。 本田は9月に右膝の手術を受け、先月の国内リーグで復帰したが、故障が再発して戦列を離れている。 一方、岡田武史前日本代表監督が中国リーグの杭州緑城監督に就任したことについて、本田は「日本で一番優秀な監督だ。ワールドカップでもいろいろなことを学んだ」とした上で、「日本を代表して中国の力になりたいと判断されたと思う。日本のためにも成功してほしい」とエールを送った。
今月13日に死去した朴泰俊(パク・テジュン)ポスコ名誉会長をたたえる記念館が、故郷の釜山市機張郡に建てられることになった。同郡は14日「世界史に類を見ない鉄鋼神話を築き上げるなど、国家の発展のために生涯をささげた朴名誉会長の一生や業績、精神などにスポットを当て、学ぶことができる記念館を、長安邑林浪里に建設する計画だ」と発表した。林浪里は朴名誉会長の生まれ故郷だ。 同郡によると、記念館は林浪里154-2番地の広さ3608平方メートルの敷地で整備が進められている「林浪文化公園」内に建設される。46億ウォン(約3億939万円)の費用を投じ、地上2階建て(延べ面積1000平方メートル)の建物を建てる計画で、2013年末の竣工を目指す。 同郡の呉奎錫(オ・ギュソク)郡守(郡の首長)は「機張郡出身で、韓国を世界最高の鉄鋼大国へと発展させた朴名誉会長は、国と郡の誇りだ。朴名誉会長の生涯や業績は、後世に語り継がなければならないと思う」と述べた。 同郡はこの日、朴名誉会長の死去に対し哀悼の意を表するため、郡役所庁舎に焼香所を設置し、また五つの邑・面(日本の町村に相当)には、哀悼の意を表する横断幕を掲げた。
韓国海洋警察隊員が不法操業の中国漁船員に刺殺された事件で13日、退役軍人を含む約300人の韓国人活動家らが、ソウルの中国大使館前で中国を非難する抗議デモを行った。 韓国当局によると、事件は同国西方の黄海の韓国側排他的経済水域(EEZ)で12日に発生。海洋警察隊が不法操業の中国漁船を拿捕しようとした際、隊員1人が漁船の船長に刺されて死亡、別の隊員も負傷した。 デモ参加者は、中国国旗にスプレーで「中国は悪」と書いたり、国旗を燃やしたりして抗議。一部が大使館内に突入を試み警官隊と衝突したほか、男1人が大使館前に停車していた警察の警備車両に車で突っ込んだ。 デモ主催者の1人は「主権を守るため、李明博政権は断固とした態度で臨むべきだ。不法操業の漁船は、銃を使用してでも取り締まらなければならない」と主張。「隊員の犠牲をなくすためにも、政府には厳しい対抗策を求める」と強調した。 事件を受け、李大統領は13日の閣僚会議で、「海洋警察の装備と人員を早急に増強するため、特別予算を編成してほしい」と述べ、不法漁船に対する対策強化を指示した。 一方、中国外務省の劉為民報道局参事官は同日、「これは不幸な事件だ。韓国海洋警察隊員が死傷したことに遺憾の意を表明する。現段階では、中韓の関係部門が密接に連携して、事実関係を調べている」と語った。 聯合ニュースによると、韓国側のEEZでは2006年以降、不法操業の中国
植民地時代の1936年ベルリン五輪のマラソンに日本人として出場し、金メダルを獲得した故・孫基禎(ソン・ギジョン)選手について、国際オリンピック委員会(IOC)のホームページが韓国人だったという事実の記述を大幅に増やした。 IOCは大韓体育会のかねてからの要望を一部受け入れた。歴史を損なう恐れがあるとして、登録名は日本語読みの「Kitei Son」、国籍も日本のままだが、日本人選手として出場しなければならなかった背景や大会当時の様子を詳細に紹介した。 これまでは孫基禎氏について、「ベルリン五輪優勝者の日本人、Kitei Sonは日本に占領された韓国の選手としてよく知られており、1948年のロンドン五輪では韓国選手団の旗手を務め、88年のソウル五輪では聖火リレーにも参加した」という内容だった。 今回の改訂では、孫基禎氏の説明が約5倍になった。韓国名のSohn Kee-Chungという名が日本式に表記されるようになった背景や熱烈な民族主義者だった挿話のほか、ベルリン五輪では常に韓国名でサインをしていた事実を伝えている。 また同五輪の表彰式で、日章旗が上がり日本の国歌が流れた際、肩を落とした沈黙で抗議したことや韓国紙・東亜日報が日章旗を削除した紙面を発行して日本から弾圧されたことも載せた。 大韓体育会の関係者は「IOCが名前と国籍を替えなかったのは、アジアやアフリカにたくさん植民
ソウル高裁は16日、韓国の公安当局が1975年に在日韓国人を北朝鮮のスパイ団として一斉摘発した事件で約4年間服役した在日2世、金東輝さん(57)の再審で無罪を言い渡した。自白調書は拷問などによってでっち上げられたもので、有罪と証明できるものがないとした。 事件は韓国中央情報部(KCIA、国家情報院の前身)が75年11月22日、大学に入り込んだ在日韓国人学生ら数十人のスパイ団を摘発したと発表したことから「11・22事件」と呼ばれる。 医師になろうと韓国留学中だった金さんは、懲役4年の判決を受け、1979年まで服役した。金さんは、昨年5月に国家機関の真実解明や被害者との和解を目指す韓国政府の委員会から「調査過程で不当に拘束され、過酷な行為を受けた」と認められたため、再審を請求した。 金さんは、この日の判決後、事件について「服役で人生が大きく変わってしまった」と感想を述べた。無罪判決が出たことについては、「民主主義のために犠牲になったり、尽力してきた方たちのおかげ」と話した。