国際体操連盟は、北朝鮮の女子選手が年齢を偽って国際大会に出場したとして、この選手と北朝鮮体操連盟を2年間の資格停止処分にした。北朝鮮の体操選手は、今月12日に開幕する広州アジア大会には出場できない見通しだ。 国際体操連盟によると、年齢を偽って大会に出場していたのは、3年前の世界選手権、種目別の跳馬で銀メダルを獲得したホン・スジョン選手。調査の結果、2003年から今年までに、過去3回の国際大会で年齢を偽って出場していたことが明らかになった。 国際体操連盟は、ホン選手と北朝鮮体操連盟を再来年の10月5日まで2年間の資格停止処分とし、このため、北朝鮮の体操選手は、今月12日に開幕する広州アジア大会には出場はできない見通しだ。また、この処分に対して、北朝鮮は21日以内に不服を訴えることもできるが、処分が確定すれば2年後のロンドンオリンピックにも出場できなくなる。
NASA=アメリカ航空宇宙局の探査衛星が、尾をひいて輝くほうき星を近距離から撮影することに成功し、これまでで最も詳細にほうき星をとらえたものとして注目を集めてる。 NASAの探査衛星「ディープインパクト」は、地球から2000万キロ以上離れた太陽系を移動している「ハートレイ第2すい星」に700キロの近距離まで近づいて撮影に成功し、地球にその画像を配信した。ピーナツのような形をした「ハートレイ第2すい星」は、全長がおよそ2キロあり、太陽の周りを6年半かけて1周する。 探査衛星がとらえた映像からは、ほうき星のごつごつした表面がはっきりとわかり、氷やちりなどの物質が太陽の熱で蒸発して吹き出し光り輝いている様子が見事に撮影された。今回の撮影について、NASAは「ほうき星をこれほど詳細に観測できたのは、史上初めてのことだ」と述べ、専門家の間でも、ほうき星の成り立ちを解明するうえで貴重な資料になるものとして注目を集めている。
ことし1月の大地震で深刻な被害を受けたカリブ海の島国、ハイチでは、ハリケーンによる洪水などでこれまでに少なくとも3人が死亡し、国連は詳しい被害の状況について調査している。 アメリカの国立ハリケーンセンターによると、カリブ海で発生した熱帯低気圧「トーマス」は再び勢いを強めてハリケーンとなり、5日、ハイチとキューバの間の海域を通過した。 この影響で、ハイチでは沿岸部を中心に洪水などが起き、このうち1月の大地震で大きな被害を受けた町、レオガンでは、川が氾濫して仮設のテントなどが浸水し、現地の防災当局によると、これまでに3人が死亡したという。 国連は、ハリケーンの接近を前に、低い土地にある仮設テントで暮らす人々を教会などに避難させているが、各地に散らばる避難民キャンプなどでは、どのような被害が出ているのか、全体像はわかっておらず、国連が情報の収集に当たっている。また、首都ポルトープランスを拠点に国連のPKO=平和維持活動に参加する日本の自衛隊によると、宿営地の周辺は雨が降り続いているものの、施設には被害はなかったということで、今後、国連の要請があれば、ハリケーン被災地での復旧活動に参加するということだ。
韓国の5人組ガールズグループKARA(カラ)が、韓日で新譜「Jumping」をリリースする。所属事務所が5日に明らかにした。日本では10日にセカンドシングルとして、韓国では今月半ばに4枚目のミニアルバムとしてのリリースとなる。 KARAは8月に日本デビューシングル「ミスター」で、オリコンの週間ランキング5位を記録し、アジア女性グループで初めてトップ10入りを果たした。9月には「KARA BEST2007-2010」が、オリコンのアルバム部門で、デイリー、週間ランキングともに2位の成績を収めた。こうした日本での成功を受け、韓国歌謡界では今回の新譜が両国でどのような評価を得るか注目している。 ある歌謡界関係者は、これまでBoA、東方神起らは現地化戦略として日本の作曲家の曲で活動したが、KARAは韓国の作曲家の曲で日本市場で認められており、その記録には一層意味があると話した。 聯合ニュース
中国広東省広州市で12日に開幕する第16回アジア競技大会で24年ぶりのアジア大会金メダルを狙うサッカー韓国代表が5日、広州入りした。 洪明甫(ホン・ミョンボ)監督率いる韓国代表は日本・沖縄での合宿を終え、チーム合流が事実上不可能となった朴主永(パク・チュヨン、ASモナコ)を除く19人で広州に移動した。台湾を経由してのフライトにやや疲れを見せながらも、1986年のソウル大会以来、24年ぶりとなる金メダルの獲得に向けた強い意志をみせた。 洪監督は「沖縄での1週間は天候も良く、トレーニングに励んだ。広州に来て、本格的な始まりだと実感している」と語った。今大会、韓国選手団で真っ先に試合をすることになるだけに、良いスタートを切ることができるよう備えたいと闘志を燃やした。 主将の具滋哲(ク・ジャチョル、済州)は、「アジア大会金メダルが容易な目標ではないことはよく分かっている」と述べたうえで、今の選手たちの覇気と情熱ならば挑戦するだけの価値があると、自信感をのぞかせた。結果は神のみぞ知ると考え、すべての瞬間に最善を尽くすと誓った。 アジア大会サッカー代表は満23歳以下で構成、オーバーエイジ枠は3人となっている。韓国は朴主永(25)と金正友(キム・ジョンウ、28)の2人をオーバーエイジ起用したが、朴についてはこの日、所属チームが「送り出すことはできない」と通知してきた。このため急ぎ、代替選
文部科学省は5日、朝鮮学校に高校授業料無償化制度を適用する際の審査基準を決め、公表した。文科省の専門家会議が8月に作成した基準案を踏襲。個別の学校の教育内容は判断材料とせず、授業時間数などで審査する。全国で10校ある高校段階の朝鮮学校すべてが適用対象になるとみられる。 高木義明文科相は同日、基準とともに談話を発表。支給される就学支援金が生徒の授業料に充てられたことを証明する書類の提出を求めるほか、学則などの書類を毎年提出することを求めた。 しかし、日本の国会などで、北朝鮮影響下の思想教育や反日教育が批判される朝鮮学校へ高校授業料無償化適用がついて、高木義明文部科学相は、指摘を踏まえ、教材などの記述に問題がある場合、自主的な改善と対応状況の報告を求めるとしている。 基準は(1)修業年限は原則3年以上(2)授業時数が年800時間以上(3)教員が教職の専門的教育を受けている――など12項目。今後は基準案を作成した専門家会議が各朝鮮学校からの申請に基づいて個別に審査し、その意見を受けて文科相が適用を決める。 文科省によると、朝鮮学校に在籍する高校生年代の生徒は約1800人。適用が決まれば世帯所得に応じて年12万~24万円が支給され、生徒は今年4月にさかのぼって受け取る。 湯口力/kriki@kjtimes.com
トヨタ自動車が5日発表した2010年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比15.5%増の9兆6784億円、営業損益は3231億円の黒字(前年同期は1368億円の赤字)、最終(当期)損益は2891億円の黒字(同559億円の赤字)だった。 リーマン・ショック後の世界的な新車販売不振で大幅赤字に陥った前年同期とは一転、国内外の販売回復を受けて、業績を急改善させた。都内で記者会見した小沢哲副社長は「1ドル=90円を割る円高でも3000億円の営業利益を確保できたのは、これまで進めてきた固定費や原価低減の効果が出てきたためだ」と語った。 ダイハツ工業と日野自動車を含む連結販売台数は、前年同期を58万5000台上回る371万5000台。地域別では、日本が108万5000台(18万2000台増)、北米が104万1000台(13万7000台増)、アジアが57万5000台(15万3000台増)とそれぞれ順調に伸びた一方、欧州は36万8000台(6万7000台減)にとどまった。アジアではタイやインドネシアが好調だった。 2011年3月期の連結販売台数見通しは、8月に公表した従来予想に3万台上乗せし、741万台とした。通期の業績予想は売上高を19兆円(従来予想19兆5000億円)に下方修正する一方、営業利益を3800億円(同3300億円)に上方修正した。通期の想定為替レートは1ドル=85円(同1
日本人が海外で保有していた預金や不動産などの相続を巡り、27遺族が全国の国税局の税務調査を受け、2009年6月までの2年間に約74億円の遺産隠しを指摘されていたことが判明したと5日の読売新聞が報じた。 同期間の申告漏れ総額は約140億円(計165遺族)で、重加算税や過少申告加算税を含む相続税の追徴課税の対象となった。遺産は、米・ハワイやオーストラリアなど観光で人気の国・地域に集中していた。 読売新聞によれば、国税庁への情報公開請求で入手した文書で判明し、同庁は例年、海外遺産の申告漏れの概要を公表しているが、遺産隠しの総額など詳しい実態は明らかにしていなかった。 公開文書によると、海外遺産の相続を巡り、国税当局から仮装隠蔽行為があったと認定され、重加算税の対象となった課税価格(遺産隠し額)は、08年6月までの1年間で約17億円(14遺族)、09年6月までの1年間で約56億円(13遺族)とした。遺産の種類は預貯金、不動産、株式が中心で、車や金貨などもあった。
4日午後0時15分ごろ、広島市東区矢賀のJR貨物広島車両所で、構内に止まっていた貨車2両が無人のまま動きだした。貨車は引き込み線を約240メートル走り、車止めに当たって停止した。途中の芸備線矢賀踏切では遮断機が下りず、警報も鳴らない状態で通過したが、けが人はいなかった。JR貨物広島支店や国土交通省中国運輸局などは、ブレーキがかかっていなかった可能性があるとみて原因を調べている。 同支店によると、現場は非常にゆるい傾斜の線路で、貨車には1台ごとにブレーキが付いている。矢賀踏切には遮断機と警報機があるが、引き込み線と自動的に連動する仕組みになっていないため、貨車が通過した際はいずれも作動しなかった。
4日、国連開発計画(UNDP)は世界169か国・地域の生活の豊かさを比べた「人間開発報告書」を発表した。 日本は前年から一つ下がり11位だった。1位のノルウェー、2位のオーストラリアは前年と同じだった。順位は、独自に算出した「人間開発指数」に基づいており、同指数は、所得など経済的な裕福さだけでなく、教育普及率や平均寿命、保健衛生から女性の社会進出などまでを総合して算出される。 日本は90年、91年と首位だったが、近年は7~11位の間で推移している。日本は購買力平価で換算した1人当たりの国民総所得が、上位10か国のうちニュージーランドとアイルランドを除く各国を下回った。 UNDPが今年、過去40年の各国の取り組みを調べたところ、最も目覚ましい伸びを示したのが中東のオマーンで、中国、ネパール、インドネシアと続いた。
東京税関により摘発された覚せい剤密輸事件が大幅に増えていることなどを受け、東京税関や警視庁など11の機関が4日、対策会議を開いた。 4日の会議では、覚せい剤密輸の現状が報告された。今年1月から9月に押収された覚せい剤の量は約150キロと、去年一年間の押収量をすでに上回っており、先月1か月間の押収量だけでも前年同月比の約10倍になっているという。こうした現状を受け、東京税関は小中学生にも薬物の怖さを伝えるなど若い世代への啓発活動を積極的に行っていく方針。 また、羽田空港の国際化にあたって、羽田の税関も強化していくという。
超党派の国会議員でつくる日韓議員連盟(会長・渡部恒三民主党最高顧問)に共産党議員が初めて加入する見通しとなった。今月の議連総会で正式決定する模様だ。 共産党は「韓国を朝鮮唯一の合法的政府」とした1965年の日韓基本条約に反対した経緯があり、75年に発足した議連は、「韓国への配慮」を理由に共産党の加入をいままで認めてこなかった。 しかし、昨年9月の政権交代以後、共産党の加入を容認する空気が強まり、議連幹事長の額賀福志郎元財務相(自民党)は、「もはやイデオロギー対立の時代ではない」と話した。 共産党は志位委員長ら15人全員が加入する方向で準備を進めているという。同議連は、かつては竹下、森両元首相が会長を務めるなど自民党の実力者が影響力を発揮してきた。
5日の金融政策決定会合で日銀は、10月に決めた「包括的金融緩和」の柱として創設した基金による国債買い取りを週明けから開始することを決めた。株価指数連動型の上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(Jリート)の買い取り策の詳細も決定し、包括緩和が週明けから動き出すとみられる。 また、米連邦準備制度理事会(FRB)が3日に決めた追加金融緩和の影響も議論し、円高などを注視する姿勢を確認、政策金利(無担保コール翌日物)は現行の「年0~0.1%程度」に据え置くことを決め、追加緩和は実施しなかった。景気の現状は「改善の動きに一服感がみられる」との判断を示した。 日銀は基金5兆円で国債や社債、ETF、Jリートなどを買い取り、ETFに4500億円、Jリートに500億円を充てる。日銀は国債などは保有する金融機関から購入してきたが、値下がりリスクを抱えるETFやJリートは市場から買い取ることを決めた。投資家に安心感を与え、株式や不動産への投資活発化を狙う。ただ、個別銘柄の価格形成をゆがめないように、信託銀行に資金を預けて、買い取ってもらう。12月中旬に買い取りを開始する予定だという。 決定会合は当初、今月15、16日を予定していたが、資産買い取りを年内に開始するため、異例の前倒し開催で4日に始まった。
横浜市に委託され粗大ごみを収集していた一般廃棄物処理業者(横浜市南区)の元従業員の男性が、家庭から出されたゴルフクラブセットなどの粗大ごみ15点を指定の処分場に運ばず、無断でリサイクルショップに持ち込んで換金していたことが4日明らかになった。 市は同日、粗大ごみを契約通りに処分場に運ばなかったとして、この処理業者を1か月の指名停止処分とした。 市によると、元従業員は2007年4~12月までの間、鶴見、神奈川、港北の3区で収集したゴルフクラブセット、ゴルフバッグ、ギターなどの粗大ごみを、市内のリサイクルショップ3店に売ったとされている。換金額は不明という。 今年9月、「(元従業員が)ゴルフクラブを換金している」という匿名の投書があり、市が処理業者に調査させ、判明した。元従業員は処理業者に「換金して知人との飲食代に使った」と話しているという。
4日、北海道警遠軽署は、養子縁組をして姓を変えて携帯電話をだまし取ったとして、電磁的公正証書原本不実記録や詐欺などの疑いで、北見市内の元暴力団員ら4人を逮捕した。 逮捕されたのは、同市文京町、元暴力団員で無職高岡俊一(39)(別の詐欺事件で服役中)、同市北光、土木作業員高岡(旧姓小野)隆(38)の両容疑者と、26歳と36歳の同市内のアルバイトの男2人。 同署の発表によると、4人は共謀して2008年5月、俊一容疑者を養親、隆容疑者を養子とする養子縁組届を北見市役所に提出して受理させた上、高岡隆名義で預金口座を開設し、市内の携帯電話販売店で携帯電話2台を購入した疑い。アルバイトの男は養子縁組の際の証人などをしていたとみられる。 隆容疑者は同署の調べに対し、「名字を変えて借金をゼロにしたかった」と話しているという。