米国を訪問中の李明博(イ・ミョンバク)大統領は21日(現地時間)、ニューヨーク市内のホテルで野田佳彦首相と会談した。野田首相の就任後、初めての韓日首脳会談。両首脳は両国間の懸案や北朝鮮の核問題、経済など幅広い分野で意見を交わし、未来志向的な関係を築いていくことを確認した。 両首脳は相互信頼の構築を基に両国間の歴史を直視し、未来志向の成熟した関係を築く努力をすることで一致した。 そのために「朝鮮王室儀軌」(朝鮮王朝時代の祭礼や主要行事を絵や文で記録した書物)の韓国への返還や韓日自由貿易協定(FTA)=日本での呼び名は日韓経済連携協定(EPA)=の締結を推進していくとした。また両国間の人的・文化的交流についても積極的に進めていくことで一致した。 対北朝鮮政策での両国の共助が北東アジアや世界の平和に直結するとの認識を共有。米国を含めた3カ国の協力関係も強化していくとした。 さらに▼韓日中の協力▼気候変動問題での対応▼核安全保障サミット▼20カ国・地域(G20)首脳会合など国際舞台――での両国間協力を強化することでも合意した。 李大統領は韓日首脳会談の前に国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長主催の昼食会に出席。潘事務総長やオバマ米大統領、キャメロン英首相らと同じテーブルに座り、意見を交わした。ニューヨーク聯合ニュース
訪米中の李明博(イ・ミョンバク)大統領は21日(現地時間)、国連加盟193カ国の代表らによる第66回国連総会の一般討論演説で、「北朝鮮が共生・共栄の道を選ぶなら韓国は国際社会と共に喜んで支援する」と強調した。 また、北朝鮮が国際社会の責任ある一員として世界と共に平和と繁栄を築くことを期待するとし、北東アジアと世界平和に寄与する希望の地域になることを願うと述べた。特に、21世紀は安保も、経済もお互いに協力して共同繁栄を追求する世界だと指摘し、北朝鮮も時代の流れに合流すべきだと訴えた。 そのほか、来年3月にソウルで開催される第2回核安全保障サミットで国際協力体制を構築できるようベストを尽くしているとアピールし、中東・北アフリカの民主化運動に言及し、国際社会の支援が必要だとの考えを示した。